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散歩

自由が丘のかき氷と駒沢の冷やし中華

暑い夏。だからかき氷がうまいのです。

散歩|自由が丘のかき氷と駒沢の冷やし中華の画像

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梅雨が終わって、夏が本気の暑さを出してきました。

本当の暑さになって初めて、夏の暑さとはこんなに暑いものかと実感できるものですが、今年もやっぱり暑いですね。

さて、今年の梅雨明けの週末は、急に食べたくなった冷やし中華を求めつつ、強い日差しの下、駒沢のオリンピック公園と自由が丘の住宅街を散歩しました。

自由が丘にあった休み処のかき氷の冷たさは最高でした。

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散歩の始まりは東急田園都市線の駒沢大学駅から。

地下から地上に出てくると、ムワッとする暑さに少し心折れそうになる。

隣を走る国道246と首都高の車の排出する熱量がより暑さを倍増しているような気がするが、上馬の交差点を曲がって、環七通りを進む。環七通りも相当な交通量であり気持ちは排気ガスの中だし、歩く時間も多くなってきてるので汗が噴き出してくる。

今日のテーマは美味い冷やし中華を食べることではあったが、目的の店はなかなか見つからない。もう通りすぎてしまったのではないかと不安になってきた頃にやっと到着した。

中華そば ふくもり。

中華そばふくもり

煮干しの濃厚スープの中華そばが目玉というこのお店の、夏季限定の冷やし中華。

限定10食ということだったが、この日がまだあった。

この時、時間はもう正午をだいぶ過ぎだったのにまだ残っているということは、あまり知られていないのか、もしくは、限定というのは表示だけなのか。

ただ、どうしても冷やし中華を食べたかった僕としてはありがたかった。

ふくもりの冷やし中華

麺の上にたっぷりと載った、チャーシューと玉子が印象的。きゅうりやトマトなどの野菜は無かったが、これがここの特徴らしい。

味は煮干し風味の中華そばスープをベースにして、それを冷やし中華風にアレンジしたような感じで、純粋な冷やし中華というよりも、冷やし中華風冷やしラーメンという感じもしたが、こういうのも悪くない。

上にかかっている辛味ネギ油を混ぜていくようにして食べていくと、その辛さと酸っぱさが徐々に増していき食欲がどんどんそそられる。チャーシューと玉子をたっぷり食べれるので、パワーも出てくる感じだ。

食べ終わり、これからのことを考える。とりあえず、大通りの車の通りにも少し嫌気が差してきたので、側道をに入って住宅街を歩いてみることにする。

東が丘を散歩

この辺りは、東が丘という地名であるので、どこの東なのかという疑問を持ったが、どうやらこの由来は、この辺りの旧来の地名に「東」が付く地名が多かったことから東が丘という名前が付いたらしい。

しかし「丘」の方はやはりこの辺りは高台になっている場所であり、そこに出来た住宅街は高級志向の大きな屋敷が多かったり、またこの地を抜ける風は涼やかであり、木々は、辺り一面に降り注ぐ真夏の陽光を遮る木陰を作り出していた。

駒沢を散歩

少し歩き住宅街を抜けると、駒沢のオリンピック公園一帯へと出る。

駒沢オリンピック公園を散歩

この公園は名前の通り、東京オリンピックにおけるバレーボールやサッカーの会場として体育館や陸上競技場などが造られ、その後は公園として整備された。オリンピック会場ということでその大きさ、設備の充実さはさすがであり、当時も試合が行われた時の白熱した試合が行われただろう。

ただ、今は真夏の連休の午後である。

駒沢のオリンピック公園を散歩

陽炎が立ちそうな広場には男性が上半身裸になって寝転がって体を焼き、小さな男の子を連れたお父さんは池の周りで子供を遊ばせたりしている。

駒沢のオリンピック公園

子供ならまだ許されるであろうが、さすがに大人にとっては禁止をされている池で遊ぶことははばかれる。本当ならTシャツを脱ぎ捨て、靴を脱いで靴下を脱いで、短パン一枚で池でバシャバシャ水を浴びたい。それを出来ないことが拷問かと思った。

視界を遮ることのない広々とした空間は、ゆったりとした時間を作り出し、そこに居る誰もが夏の訪れを満喫していた。

オリンピック公園の南側に出て、今度は自由が丘方面へと向かうことにする。

深沢の散歩

自由が丘方面に向けては、一度坂を下って行き暗礁となっている呑川の緑道を横切って、再び目黒通りへと急な坂を上る。そして自由が丘の高級住宅街の坂を下って行くと、深沢という地名でもある自由が丘駅前の商業エリアであり、またまた坂を上がっていくと田園調布へと着くという、上がったり下がったりの地形である。

呑川を散歩

住宅街の中をただ真っ直ぐにのびた道路は、こんなに暑い日にもかかわらず、とりあえず歩けるところまで歩いてやろうという妙な目的意識を芽生えさせた。

自由が丘へ向けて散歩

しかし人間の意思とは貧弱なものである。

しどめ坂を散歩

坂を下り、最初の丘を上って目黒通りを渡る頃になると、太陽の熱射にやられたのか頭がクラクラとしてきて、もうこれ以上歩くとなると日射病になって死んでしまうかもしれないというもっともな言い訳を考え付き、どこか休む処を求めはじめた。

そうなると僕の頭は、歩きを続けることから、涼やかな場所で何か冷たい物を口に入れることへと、目的意識のすり替えを行い、そのために思考の大部分を使うことにした。

自由が丘はスイーツの街である。

自由が丘を散歩

上質で美味しいケーキは至るところにあるが、この暑さの中だとさすがに重苦しい。

イタリアンジェラートという線もあるが、地中海のからっとした気候に合ったデザートは日本の暑さには少々違和感を感じた。

やはりかき氷だ。

金髪のパティシエ辻口さんのお店、モンサンクレールでも夏の間はかき氷をやっているが、その名声はアジア各国にも知れ渡っていせいか少々騒がしい。

今は一流パティシエによる最高のデザートを食べたいのではなく、暑さにやられた体に一時の涼と休息を与えたいのだ。

すると自由が丘の外れに緑に囲まれた古民家の休み処を見つけた。

自由が丘の古桑庵

洋風の雰囲気がほとんどのこの自由が丘にこのような場所があったとは。

古桑庵の日本庭園

驚きだった。

少し並びはしたもののほとんど待たずに入り込んだこの古民家は、そのまま住んでも違和感がないような畳敷きの和室が続いていて、そこに座卓が置いてある。床の間には掛け軸がかかり、置いてある小物は落着いたかわいらしさで心が落ち着く。

和風オシャレカフェという感じではなく、上質な古民家をそのまま使った由緒正しい甘味処だ。一緒に並んでいた上品そうなマダムと話をしてみると、自由が丘に立ち寄った時には必ずここを訪れるという。

メニューは抹茶、あんみつ、ぜんざい、ところてんとどれもが魅力的だが、今日は暑さを冷やすためのかき氷一択だ。

氷白玉宇治金時を頼み、雰囲気を楽しみながら少しの時間待っていると、お茶と共に運ばれてきた。

古桑庵のかき氷

昔ながらのきめの粗い氷に抹茶がうっすらとかかっていて、その淡い色合いが魅力的だった。

歯ごたえはザクザクとしている。昨今舌に乗せるとすぐに溶ける天然氷のかき氷が絶賛される傾向が強いが、こういう口の中でしっかりと冷たさを感じさせるかき氷だってこれもまた素晴らしいのだ。

宇治金時と白玉は氷の下に隠れていているので、匙で下から掘り出しながら氷と上手く混ぜあわせながら口に入れた。

美味しかった。

歩き疲れた足は靴を脱いでほっとし、畳の上であぐらをかきながら窓の外の小さな箱庭を眺めていると、暑さと疲れが少しずつ抜けていくのを感じた。



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