東京生活.comホーム東京のコラム東京のコンテンツあしたのジョー、の時代 展

練馬区立美術館

あしたのジョー、の時代 展

打つべし!打つべし!打つべし! 熱い時代

練馬区立美術館|あしたのジョー、の時代 展の画像

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生まれる前の空気感を掴むのってなかなか難しいけど、時々掴みたくなる自分がいます。

今から40年以上前の1970年前後、その当時の社会的現象とまで言われた「あしたのジョー」。その作品と時代背景を展示にした「あしたのジョー、の時代 展」が、練馬区立美術館でやってました。

作品そのものよりも、時代感を味わいたかったのです。

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「あしたのジョー」。

あしたのジョー

今回は「時代展」ということで、漫画だけじゃなくて、その時代背景までをひっくるめての展示ということで時代感が大切なんだけど、あしたのジョーは1967年から1973年まで週刊少年マガジンに連載された漫画です。

その1970年前後は学生運動の最後の頃です。東大安田講堂事件とかよど号事件とかあさま山荘事件とかが起こり、それらの運動はもはや理想から離れていき大衆の支持も失われてしまった頃です。一連の政治の季節は終わりつつあり、高度経済成長を迎える中でより洗練された資本主義社会へと社会が変わっていくような、時代の転換点となってるような頃でした。

そのような時代背景の中での「あしたのジョー」の大ヒットでしたが、私自身としては題名は知ってるけれども、読んだこともなかったし、ボクシング漫画なんだよなぁっていう前提知識でした。

立つんだジョー

でも、この展示は漫画の原画を中心に構成されており、まるで漫画を読むように展示の中に入り込むことが出来ます。

矢吹ジョー

「あしたのジョー」は、主人公「矢吹ジョー」のライバルである「力石徹」が試合によって命を落としてしまった時に、劇作家寺山修司を中心に葬式が開かれるような社会的影響力を持った漫画だったんだけど、どうやらそれはぶっ倒れてしまうほどの練習と減量をして試合に望み、試合では相手に殴られ血みどろを吐きつつも矢吹ジョーに対して、若者たちが共感してたらしい。

そんな熱い時代だったんだ。
若者たち 2014
資本主義に立ち向かうために学生運動をして体制側(国とか大企業ね)に立ち向かう自分たちに重ねあった部分があったらしいです。

物語の舞台も東京のドヤ街である山谷だし、まだ当時は社会的な格差がすぐ隣にあって、それに否応なく反応せずにはいられない社会的な状況だったんだと思います。

とは言いつつも、コンテンツとしての「あしたのジョー」は、アニメ化、映画化、主題歌はレコードとなり、さらにはキャラクターを使った文房具や玩具が発売され、現在のメディアミックスの原型を感じずにはいられませんでした。

あしたのジョーの時代

漫画の中には、力石徹を殺してしまった罪悪感でやる気をなくした矢吹ジョーが、ゴーゴーバー(ディスコね)に行くシーンがあるんですよね。

たぶん、血みどろを吐いて巨大なものに立ち向かう事と、それに飲み込まれて享楽的に過ごす事の間で揺れ動きながら、自己存在理由と戦うような若者が大勢居た時代だったんだろうなぁ。




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