池袋駅の北にそびえ立つ高い煙突。それが豊島清掃工場です。巨大なゴミ焼却炉を見学してきました。
池袋駅の北に建つ巨大な煙突。
ちょっと気になりますよね。
実はこれ、ゴミ焼却炉の煙突なのです。
豊島区にある唯一の清掃工場である、豊島清掃工場の煙突です。
池袋駅からわずか5分の距離にある巨大なゴミ処理システムですが、無料で見学出来るのです。
ということで行ってきました。
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池袋の繁華街を抜け出して、街の北側へ。
すると、ドドンと。
はい、煙突ー。
近づくと、でかさが際立ちマッスル。
余りにも高すぎて、高さの感覚がなくなるけれど、この煙突210メートルもあるらしいですよ。
この210メートルというのは、池袋のランドマーク「サンシャイン」と同じ高さです。
というのも、煙突から出てくる塵が、サンシャインに降りかからないための対策らしい。
ではでは、中に入ります。
この清掃工場といっても、豊島区の公共施設といった感じです。
廃熱を利用した屋内プールとかがあるのです。近くに住んでいたらジム代わりに良さそう。
ロビーには、豊島清掃工場の全体像が。
煙突が高すぎるから、全体像を見るには模型が分かり易いですね。
こんな感じで見学していくみたい。
ということで、見学会開始です。
まずは、研修室みたいな部屋でしばし待機。
各々の前には、資料とかが置かれていました。
内容は、豊島清掃工場に関するものとか、東京都のゴミについてとかです。
眺めながら待っていると、案内してくれる清掃工場の人が登場し、まずはゴミ処理に関するDVDを見せてくれます。
DVDを見終えると、さっそく豊島清掃工場の見学が始まります。
見学者は5人だったのに、案内してくれる人が2人という手厚い歓迎状態でした。
まずは、窓から見える、豊島工場の煙突です。

日本1位の210メートルの超高層煙突の高さは
だてじゃない。
この、煙突の中には、保守管理用のエレベーターと螺旋階段があるそうです。同じ高さのサンシャインを階段で上ることを想像してみてみる。
それでは、ゴミの処理過程を見てみましょう。
まずは、ゴミを貯めるゴミバンカ。

池袋とか、新宿とかから集められたゴミが大量に溜まってます。

そして、それらを掴み取る巨大クレーンマシーン。

巨大すぎるのに、なんか可愛らしいデザイン(笑)。
クレーンは2台あって、ゴミを撹拌するために、絶え間なく動いてます。

持ち上げて。

チュドーン!!

落としたりを繰り返す。
ゴミ袋を破いたり、ゴミを撹拌させることで、乾燥させるそうです。
んで、時々、焼却炉へと放り込みます。

基本的に自動運転で24時間稼働してるみたいだけど、
細かい所は人の目が必要なようで、時々人力で動かすようです。

クレーン操作室。
んで、さっきのゴミバンカへとゴミを放り込む場所。

都内を走り回ったゴミ収集車がやってくると、
後ろの観音扉が開いて、どんどんゴミを放り込みます。

でも、粗相をして、ゴミが溢れだしたりするので、そこは人力で。

こっちは、小さいサイズのゴミ収集車や、家庭からの持ち込み用。

床が持ち上がって、ゴミを放り込みます。

この場所は、プラットホームと言うんだけど、
匂いが外部に漏れないように、いろんな工夫がされてるようです。

こうやって集められたゴミは、さっきのゴミクレーンを使って、
焼却炉で燃やされるわけです。
焼却炉は、こんな感じ。

この豊島清掃工場の焼却炉は、流動床炉と言って、
高温に熱した砂を空気でかき混ぜる中に、
ゴミを投入して燃やす形式となっています。
全体だと、こんな感じ。

そして、焼却炉で燃やされたゴミは、灰として固められて、
最終処分場へと、排出されていきます。

その灰を貯めるのが、灰バンカ。


まあ、ゴミ排出の流れはこんな感じなんですが、
現在のゴミ清掃工場で大事なのは、焼却の時に出てきた塵などの
汚い空気を清浄するシステムなのです。
これまた模型だけど、工場の大部分は空気清浄のシステムだったりする。


そんな燃焼時の排ガスを処理するエリアです。

熱せられた空気が通るので、温度はかなり上昇中。

そして、空気は清浄中。

このバグフィルタを通して、空気が綺麗になっていきます。
後ろに見えるのが、実物。

じゃーーん。

こういうのがあるから、池袋の近くでゴミを燃やしても、
殺人級スモッグが発生しないんですよ。
ただね、ゴミ焼却で問題となっているのが、
燃えるゴミの中に、不燃物が捨てられることなんです。

以外に見逃しなのが、クリップとかホッチキスの針とか。

これらの不燃物は、焼却炉の下部に溜まってしまうことで、
メンテナンスが必要となったり、故障の原因になるそうです。
気をつけることが必要ー!。
ということで、池袋の豊島清掃工場でした。
全ての工程が自動化されていて、システマティックに膨大なゴミが処理されていく様子は、まさに巨大な工場のようで、東京での都市生活には欠かせないインフラを知れます。
池袋駅からも近く、行きやすかった。社会科見学におすすめです。
個人の場合、見学会の日程があり、その2日前の午後3時までに清掃工場に直接電話で申し込みが必要です。日程に関しては日程カレンダーにて確認してくださいね。
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